Vol.3 小事を気にせず 流れる雲の如し …浮浪雲より ジョージ秋山の漫画”浮浪雲”のテーマとも言えるこのフレーズ。 いつ聞いても、いつ読んでも、気持ちが楽になります。 僕は20代の頃、仕事もなく、友もなく、金もなく、恋人もなく、とにもかくにも、何にもなく!!(笑) といった時期があったんですが、その時の僕を支えたのが、この浮浪雲と一杯の焼酎、そして一人鍋。 夜、不安な心をなぐさめるために、一人、鍋で湯豆腐かなんかをつつきながら一杯やり、この浮浪雲を読む。 これが、実に僕の精神状態を安らかなものにしてくれたのを覚えています。 似たような言葉に、伊集院静の”水のうつわ”という本に出てくる、 ”水は上から下へ流れるだけ、どうなろうと、これは変わらないこと。 人も同じ、自然にその人が行き着くところへ、上から下へ流れてゆく。 あきらめて、静かにそれを受け入れなさい。” みたいな記述があって、それも僕を助けてくれたのを覚えています。 とにもかくにも、世の中、小事なことだらけだと思います。 僕を筆頭に、ほとんどの人が、とても些細なことに、心を痛め、浮かない気持ちで毎日を生きている。 でも、そんな時こそ、 小事を気にせず 流れる雲の如し !! 本当に大切なこととは何か? 常にそんなアンテナを鈍らせないようにして生きていきたいですね。 (MIZK) >>戻る。
収録:フォトエッセイ/この世界をタフにクロールするための言葉/小説/勇気を手にするための映画・音楽・本/江戸川ハートブレイカーズ2008