この映画の主人公、オーギーことハーヴェイ・カイテルが使っているカメラって、ライカとかでなく、キャノンのAE-1なんですよね。それが、日本人として、とても親近感を感じます。 僕の中でのハーヴェイ・カイテルって、タクシードライバーの中の女衒”スポーツ”や、レザボアドッグスだったりするんですけど、この映画の中でのハーヴェイも、やっぱりどっか、ヤバくていいです(笑) 普通にしてるんだけど、やばい。なんかこう目がやばい(笑) ハーヴェイのこの感じを出す、役者ってしばらく日本にいなかったんだけど、最近、やっと発見。それは、元ブランキージェットシティの中村達也。俳優としての彼と、ハーヴェイ・カイテルには同じ匂いを感じます。 映画の中で、ハーヴェイは毎日、店の前の風景を写真に撮るんだけど、それをやる理由が凄く良くて。 ようは、同じように見える毎日の風景だけど、決してそれは同じではなくて、日々、変化し、さまざまな顔を見せてくれる。 決して同じ一瞬なんかない。 そういうことに、気がつくことが、人生で最も大事なんだ。 ということなんだと思うんだけど(※、勝手な解釈なんで違うかも(笑)) とにもかくにも、写真を撮るということの、本質をついているようで、とてもいいシーンだと思います。 映画としても、非常に評価の高いこの一作。 人間、ちょっとくらい、枠をはみ出して生きたほうが味があるぜ、みたいなことを感じることが出来ます。 秋の夜長に是非。 FREEBIRD 代表 木藤 瑞穂 -MIZK-