Vol.8 『 スパルタンXな日々。 』 …最近はあまりやっていないんだけど、一時期僕は、子供をよく殴る蹴るしていた・・・ ちょっと、ぐっと来る言葉から始めますが、 一時期、僕はよく自分の子供を日常的に殴る蹴るしていました。 きわめて、誤解を生みそうな言葉ですが、まあ、続きを聞いてください(笑) もちろん、虐待とかそう言ったものではなく、うちの子は少しだけ空手を習った時期があるのですが、その流れで家でも練習し、結果的にそうなっていました。 僕も少し空手をやっていましたので、その時の防具をつけ、暇を見つけては、二人で殴り合い、蹴り合いをします。 特にまだ寝ぼけている体を起こすために、意図的に朝にやったりもよくしました。 この時に大事なことですが、僕はギリギリのところで本気で殴ったり蹴ったりするようにしていました。 当然、大人対子供ですから、子供はふっとびます。 蹴りが中段に入り、”うぎゃー!!”という感じで、ふすまに突っ込んでいったりもします。 顔なんかも平気で平手打ちします。 スパーンと入り、子供は少し、クラっとした顔をしたりします(笑) その顔はテレビで試合するK1選手が見せる顔と、ほぼ同じで、小さくても大きくても人間、変わらないんだなあと妙に感心したものです。 また、逆に、やりっぱなしではなく、子供にも、僕のことを、思い切り、殴り、蹴りをさせます。 これも重要だと思っていて、一応、子供も空手の基本は学んでいますから、小学生とはいえ、思い切り蹴られるとけっこう痛いです。 その、父ちゃんが痛がっている姿を見せるのも、大事だと思っているんですが、子供のほうは、そんなこと一切関係なく、蹴る快感があるみたいで、容赦なく蹴ってきます。 ものすごい怖いです(笑) しかし、そもそも、どうしてこんなことを始めたのか。 それは、僕が子供が入学して初めての小学校の運動会を見にいったことから始まります。 うちの子供は体が大きいほうではありません。まあ、ようは、チビです。 ※ちなみに僕も子供の頃はずっとチビでした。 そのチビが、なんというかこう、遊びなのか、なんなのかよくわからないのですが、同じクラスの数人の男の子と、じゃれあいながら、時には、はがいじめなどをされて、集中攻撃されているところを見てしまったのです。 僕にはそれは、ちょっとした、いじめに見えました。 遊びと言えば、遊びなんでしょうが、しかし、そこには、何か子供の世界ならではの、ずるさというか、なんというか、凄く嫌なものを僕は感じとりました。 ※お嫁さんには、考えすぎだって!と良く言われるのですが。。。 そして、大人気ないかも知れませんが、その光景を前に爆発的な怒りを感じ、正直に言って、その子供たちを全員、ひっぱたいてやりたい衝動に駆られました。 実際、そうしたなら、その日は運動会、間違いなく大事件になっていたと思います(笑) まあ、そんなことを契機に、僕はこう決めました。 この子を、暴力を恐れない子にしてあげたいなあ。 それ以来、我が家のスパルタンXライフが始まったわけです。 ばっちん、ばっちん、殴るわけです(笑) 殴られた子供は、こう言います。 ”父ちゃん!!!痛いじゃないか。何で、本気でやるんだよ!!!!” 僕はこう答えます。 ”それはだな。お前が15歳くらいまでは、父ちゃんより強いものなどお前の学校には絶対にいないからだ。 父ちゃんの攻撃になれてしまえば、お前のクラスメートの攻撃なんて、恐れるに足らず。だから安心して父ちゃんの攻撃を受けたまえ。 ふふふふふふ。” 子供、絶句(笑) *** これは、空手の師範をやっている人に教わったことなんですが、 暴力を恐れない子ほど、学歴が高くなるという統計があるそうです。 理由は簡単で、思春期、特に中学生ですね。この時期の、悩みというのは、暴力がからむことが多々あります。 その暴力の悩みにどう向き合うか。これで、その子の人生が決まると言っても過言ではないそうです。 僕も実体験としてそう思います。 僕なんかは、見事にそうでしたが、父親もおらず、 ケンカを教えてくれる大人も周りにはいませんでしたから、とにかく暴力が怖くて怖くてしかたありませんでした。 殴られるということに、対して経験値が少なすぎるんですね。 だから、中学2年生くらいから、不良化、暴力化してゆく周りの子たちが怖くて、怖くて(笑) 表面的には、つっぱっているのですが、実は、とても勉強どころじゃありませんでした。正直。 そして、あんの定、お世辞にも良い高校には行けませんでした。はは(笑) しかし、暴力というものへの耐性がある子は違うと思います。 暴力?それがどうした?そんなの慣れてるもんね〜と泰然自若に、自分のやりたいことに没頭できます。 これは、本当に大きいと思います。 まあ、暴力に慣れるというのも、微妙な表現なんですが・・・ しかし、今でも思います。 僕にもそんなことを教えてくれる大人がいたならなあ。。。 今、世の中は、なんでもかんでも、暴力は絶対にNO!!!という風潮になっていますが、僕は微妙なところで、そうは思いません。 もちろん、大人も子供も理不尽に暴力を振るうことはいけないことですが、暴力を受け止める強さというのは絶対に、必要だと思っています。 それは、実際、暴力を受けてみないとわからないことでもあるのです。 このことを、現代の大人は忘れていると僕は思っています。 そして、そういったこと全てが、現在の、この国のありかたにも繋がっているのは、明白だろうなと感じます。 残酷ですが、現代社会は、直接的ではなくても、パワーバランスというか、暴力が支配しているのは明らか。 社会に出たって人間同士のいじめはある。 現に僕はいじめられたし(笑) そんなバイオレンスな世界の中で、それでも、タフに笑いながら生きる。 息子には、そういう魅力ある人間に僕はなって欲しいんです。 そのためのスパルタンXライフです。 そんなこといいながら、最近、さぼってばかりすけど(笑) ちなみに、スパルタンX効果があったのか、どうか、わからないですけど、 最近の僕の子供は極めて元気です。 サッカーに熱中する毎日で友達も多いみたいです。 それは全て、僕のおかげだと勝手に思っていますが、 当人、そして、マイ嫁は、まったく見当違いも甚だしいと思っている可能性も十二分にあります(笑) ・・・続く >>ファミリーデイズ TOPに戻る。