Vol.7 『 夫婦ウオーズ、誰がために鐘は鳴る。 』
…夫婦の間での一番のやっかいごと、それは夫婦喧嘩なのでは、ないだろうか・・・
”よく夫婦喧嘩します。”
そう言うと、けっこう皆、驚きの顔で見ます。
我が家は、なんとなく仲の良い、チャーミーグリーン的な夫婦に見られがちですが、
現実はそうではありません。
現実は阿鼻叫喚の夫婦喧嘩地獄です。
いや、これはもう一種、喧嘩を超えてウオーズです。
機動戦士ガンダムで言えば、一年戦争です(笑)
僕はガンダムで言えば、ハヤトの悲しみにそっと身を寄せます(笑)
夫婦喧嘩の理由はずばりこれだと思います。
”親しき仲にも礼儀あり。”の欠如。
これにつきると思います。
人間は悲しい生き物です。
僕も彼女もすぐに大切なことを忘れます。
大切なことを忘れて、
つい、互いへの尊敬と、感謝の気持ちを失い、おざなりに生きてしまいます。
そのストレスが一定量たまった時に、我が家の夫婦ウオーズは勃発します。
喧嘩も戦争も悲しいものです。
基本的には不毛だと思います。
愚かなことに戦っている間に、ほとんどの場合、戦っている理由を忘れます。
そして、そこからは、互いに一歩も引けない意地と意地のぶつかりあいだけになり、
結果、理論破綻してゆきます。
こうなると、もう、めちゃくちゃです。
訳のわからない論理を持ち出して、自分の正当性をごり押すだけ。
僕なんか、もう、ひどいものです。
よくまあ、そんな飛躍した理論を言えるもんだと、もう一人の醒めた自分が見つめている時があります(笑)
そして、なんとなく、うやむやになって、一時、休戦となるのですが、
夫婦というのは、これを繰り返し、そこには、実は終戦というものはないような気がします。
アメリカと朝鮮と一緒です。
ずっと、戦争は続いているのです。
なんとなく、夫婦というのは、そういうものに思えます。
もしかしたら、その、遠い先にある、あるかも知れない終戦に向かって夫婦は生きるのかも知れません。
年老いて、お互い老成して、
ああ、そんなこともあったなあ、と、終戦の鐘を鳴らす。
それが夫婦のゴールなのかも知れません。
そんな我が家の夫婦ウオーズですが、ただ、一度だけ、彼女2等兵が叫んだ名セリフがあります。
それは、
”あんただって!!!私への感謝を忘れているくせに!!!!
私が毎朝早く起きて、掃除して、洗濯をして、食事の用意して、それを当然のような顔をしやがって生きやがって!!!
そんな無償の行為に対する、ありがとうの一言も聞いたことがわたしはない!!!!”
これは、なんかこう、いい攻撃でした。
それはそうだと、僕のカリブ砦はあっさりと陥落しました(笑)
この時ばかりは、僕は負けた気がして、体から力が抜けた気がしました。
それ以来。
僕は風呂上りに手にする、彼女が洗濯した清潔でいい匂いのするバスタオルに、
いつも”ありがとう”と言いながら生きているのです(笑)
皆さんの夫婦ウオーズはどんな日々でしょうか。
・・・続く
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