雪の日でした。僕の息子が生まれたのは。
7年前の冬の北国。夜11時。
今だからこそ言えますが、僕は絶対に人の親になんかなれない。
そう、思っていました。
なぜだかわからないけれど、子供の頃から直感的に思っていました。
なんとなく、なんとなく、なんですけど、
その頃の僕と同じような考えを持っている人、実は凄く多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
しかし、そんな僕が勇気を振り絞り、父親になった。
いや、父親にならせてもらったというのが、正解でしょうか。
その時の写真がこれです。
僕の奥さんが携帯で撮ってくれたものなので画像は荒いですが、
それでも、この時、僕が感じた全てがこの一枚にはあるような気がします。
今でも思い出しますが、父親になるのは怖かった。
本当に怖かった。
理屈ではなく、本能的に怖かった。
あの時のことを考えると、今でも奥歯が震えるくらい。
だから逃げてばかりいました。毎日、何かに。
しかし、ある夜、僕はこんなことを考えました。
そんな自分の恐怖に立ち向かうこと、
それこそが人生の本当の意味なのではないだろうか。
もし、僕が、このまま、逃げたまま、人生を終えたとしたら、
それは本当に生きたと言えるのだろうか。。。
そして、そんなことを考え始めた僕の本気度を、試すかのように、
天は僕に子供を授けたのです。
その衝撃たるや想像を絶するものでした。
しかし、あまりに、その衝撃が強すぎて、正直なところ、子供が出来たということに、ちっとも喜びはありませんでした。
あるのは、ひたすら、恐怖ばかり。
父親になる恐怖。
責任を追う恐怖。
生活への恐怖。
その他、もろもろの恐怖。
だから、そこから出産までの10ヶ月くらいは、僕はほとんど、眠れぬ日々を過ごした気がします。
※実際には、酒を飲んで、グアーグアーと寝ていたんですけど(笑)
その時の模様は、昔、シンフノキモチというコンテンツにして、けっこう、評判が良かったので、よろしかったら、是非どうぞ。↓
なので、なんといいましょうか、僕は、子供が出来て、無条件で、ヤッター!!バンザーイ!!!というタイプの人より、
昔の、僕のような、おそれおののいて、いっそ、逃げてしまいたい!!
という人のほうにシンパシーを感じるのです。
そして、そういう人にこそ、声を大にして、いいたいのです。
その恐怖を乗り越えれば、きっと、幸せが待っていますよ〜、と。
家族と過ごす日々は幸せです。
恐怖が大きければ大きかったほど、幸せなのです。
それだけは、確かな事実なのです。
・・・つづく
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是非、お気軽に!!(笑)
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